バーミンガム市の経済破綻について物思う

イギリスの話

イギリス第2の都市、バーミンガムが事実上の経済破綻を宣言したそうです。

経済破綻の要因を「男性職員より不当に低い給与で働いたとする女性職員らに支払った和解金や新たなITシステムの導入費」などをあげていますが、それは単に言いやすい要因なだけだと思うのよ。

想定外の出費が出てきたにもかかわらず、特に対策もせず、通常通りもしくはそれ以上に市の収入を適当に使ってたらこんなになった。がより正解と私は推測する。

いかにも、「これが原因でーす。Greedyな女性職員のせいでーす。」みたいに言ってんだ。

バーミンガムはイギリス第2の都市なので大きなニュースになっていますが、イギリスで財政破綻したCouncilってけっこうあるんですよ。

で、何が起こるかというと、特に何も起こらない。一般市民の生活の中ではってことですが。

Council Taxが上がったりするかもしれませんが、別に経済破綻しなくても上がるし、しかも上がり方えぐい。

今後国が入ってバーミンガム経営(?)の改善に乗り込むかと思いますが、それだってどこまできちんとやるのでしょうね。

適当になぁなぁな感じで、起っちまった事はしょうがねぇ、以後気をつけるといっている(ような気もする)ので、それで手打ちな。

でうやむやに終わりそうな気がします。

これは私の持論なのですが、保守党が政権を握り始めてから、Councilの運営の私物化が顕著になっていきている気がするのです。

要は市民のためのCouncilではなく、市議や国会議員などの便利や都合のいいように運用してきたツケが今顕在化してきているのだと思います。

無意味な都市計画や不必要な道路工事などですかね。

思い出すのが、ボリスがロンドン市長になった途端、発表されたGarden Bridge plan。

橋の上の公園計画とでもいうのでしょうか、空中庭園を備えた新しい歩道橋でテムズ川にかけられる予定でした。

完成図を見たけれど、これってThe Lord of the RingsやSF映画のどっかの星にある都市にあるやつじゃん。

絶対地球上では再現不能なやつでした。

こんなの絶対不可能と初めから思っていましたが、やはり計画が中止されました。

公的資金46Mポンドが投入されたそうですが、現物はなーんにもできず机上でアイデアをこねくり回しているだけで終了。

でも、この計画にかかわった人たちは別にいいんですよ、実際に橋なんか建設できなくたって。

むしろ初めから実現させる気もなく、ロンドン市が建設計画を認定させるのが目的だったと思いますね。

建設計画が認められれば、それでビジネスが成立するからです。

橋の設計にかかわったり、地質を調べたり、植物の専門家などに意見を聞いたり、そのキックオフミーティングを素敵なレストランや会場でやってネットワーキングしたり、法律の専門家やコンサルタントにお金が支払われればそれでいいんです。

多分もっと使いたかったけどPublicが気づき騒ぎ出したので、やべっ!となり中止したのでしょう。

投入された税金は46Mポンドで済んでよかった。というべきなのでしょうか。

上記みたいな事がバーミンガムで無計画に行われ(いい塩梅の引き時がわかる人がいなかったのかな、その点ボリスはやり切った)、ニッチモサッチも行かなくなり今に至っているのでしょう。

今も昔も、お上が何かしくじると、大変なのが下っ端小役人。お前らのずさんな計画が今を引き起こしてんのになんで私たちが苦労するの?とマジぶちムカつきしてるかと思います。でも言えないんだよね。で、仕事辞めるには、ちょっともったいないぐらい程度のうまみもあるんだよね。

私も社内での立場は下っ端小役人と同等なのでお気持ち重々お察しいたします。いや〜、お気の毒ですな。

まぁもう少ししたらうやむやになって、経済破綻なんてことがありましたね~。と笑って過ごせる日がきっと

くるかな~????

今日も読んでくれてありがとう。こういう事が発覚すると、行政に携わる人たちは、市の財源を自らの財を築く場所と認識しているのがわかりますね。改革を望む声をあげるのももちろん大切ですが、小さな一市民である私は、自分と家族を行政のお粗末な政策から自衛できるよう気持ちを引き締めていきたいと思います。実際に何をすればよいのかはまだ分からないけど、とりあえず日本国籍は死守。いざとなったらイギリス脱出!脱出費用が準備するために資産形成も頑張ってます。何をするにもお金は必要!(身もふたもない)

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