ミューレンは眼の前にユングフラウをはじめ有名な山があるのですが、崖を挟んで反対側になるので、行くには電車で行かないとハイキングできないのですが、まぁそばにあっても4000m級の山なので私にはムリ。
しかも雪降ってるよ〜。
ミューレンもハイキングのスタート時点で有名(らしい)ので、友人の「2,3時間で十分楽しめるよ〜。」との言葉を信じて、山へハイキングに行きました。
すべて徒歩でも可能みたいですが、所々にケーブルカーやロープウェイもあるので、自分のレベルに合わせればいいと思います。
ケーブルカー
Funicular、フニクラーです。イタリア語ではフニクラーレ、鬼のパンツの原曲、フニクリフニクラが有名です。鬼のパンツの原曲はイタリア語だし、スペインに行った時乗ったケーブルカーもfunicularとあるので、ヨーロッパ大陸ではフニクラー的な発音の乗り物はケーブルカーが正解。
ケーブルカー乗り場
これで一気にアルメントフーベルまで行きます。片道8.8フランで、クレジットカードが使えました。スイスハーフフェアカードも使えます。余談ですが、このケーブルカー乗り場の前にあるお土産屋さん(ものすごく土産屋雰囲気をかましています)が良かったのでおすすめです。
到着。いいお天気すぎますね。
アルメントフーベルからNorth Trail ハイキングコース
ここ周辺でチャラチャラしてまたケーブルカーに乗って帰っても全然いいのですが、せっかくなので、私達はハイキングへ。いろいろなルートがあるらしいのですが、私達がとったのは、North Trailという、アイガー、メンヒ、ユングフラウのユングフラウ三山を望めるハイキングコースへと行きました。
所々に景色説明ボードがあります。日本語もあり、かつては日本人観光客が旋風を起こしていた名残ですね。今は影も形もないのが時の流れを感じさせます。
ミューレンよりさらに270m上の標高。歩いている分にはまったく問題ないの。でもね、少しでも登り坂になった途端、ものすごい息切れが。。。。
いうなればHIIT(High Intensity Interval Training、高強度インターバルトレーニングの略で、負荷の高い運動と小休憩を繰り返すトレーニング法)をやっているみたいで、心拍数160にもなるかというもの。苦しいのよ。。。。
こまめに休憩いれないと心拍数上がりすぎて、私のApple watchがスイスの最寄り救急に、「今、まさにやばい心拍数の人がいます!救助を!」とシグナルを送ってしまいそうで怖いので、こまめに休みました。
牛対策の電流柵
写真の下の方にある黄色いロープ、あれはマジで電流走ってるので気をつけて!
電流が流れていない時もあるらしいけど、私が行った時は流れていました。運良く触らなかったけど、背中のリュックサックが柵に当たった時、バチっていった!バチって!
友人は実際に触ってしまったことがあって、痛くはないけれど、5時間ぐらい痺れが取れなかったそうです。これはやばいのか?と街の観光案内の人に聞いたら、へぇ〜、そういう事もあるよね。とものすごく適当にあしらわれたそうです。
山道を行く
ところどころ狭く、細い上り道を行くので、滑りにくい靴が必須です。登山用の靴とまでは行かなくても、スニーカーなどは避けたほうがいいと思います。私はスニーカーしか持っていかなかったのでものすごく後悔しました。靴を2足持っていくのはな〜、と躊躇した結果なのですが、だったら履いていけば良かったじゃん。と当日気づいて、なんで私、履いてこなかったの?と気づかない自分が不思議でした。。。。。
この写真分かりづらいかもしれないけれど、左側は傾斜がかなりあり、右側には電流柵、どっちに転んでも死にはしないけど、かなり痛いことになるのは間違いなし、しかもけっこうな高さがあって、怖くて足が竦むけど今更引けないので行くしかない。怖いよ〜。絶景だけど、絶景を楽しめず、ひたすら足元を見てました。。。。
お天気が良かったけど、場所によってはすごい泥道になって滑りやすくなっているので、やはりウォーキングシューズは必須です。
ハイキングを楽しもう!
絶景かな絶景かな。
女王陛下の007のロケ地↓(一番上に見える建物、多分これ)。ミューレンからロープウェイを乗り継いで行けます。そのせいかミューレンでも007グッズが買えます。私は買っていません。
パラセーリングも盛んに行われていました。見てるだけで怖い。。。。
山小屋でランチ
ハイキング途中でお腹も減ったし、トイレにも行きたかったので、食事を提供している山小屋でランチしました。
お天気は良かったのですが、少し風もあり寒かったので、スープ、さらにソーセージも添えて。
ソーセージは別に出されると思っていたらスープの中に入っていました。ちょっと予想外。でもおいしかったよ!いただいたビールは地元銘柄らしいです。寒いっていってるのに、ビールを飲む。
いいお天気だったので、外で食事をしましたが中もかわいい。
ここで重要なお知らせです!トイレはありますが、くみ取り式、そして手を洗う水道はないので、ウエットティッシュは必須です。またこういった山小屋的なところではクレジットカードは使えないので現金が必要です。
帰り道
遅めのランチでしたので、そろそろ帰路に。のんびりと。
ひたすら登ってきたので帰りは下り坂なのですが、下りが一番辛かったです。ふくらはぎにクル〜。足の指先にもクル〜。
でも景色はよし!
そして私達が下っているところから登ってくる人たちを見かけました。あれ登るの?マジで?
私達は全工程において、こっちで写真、あっちで写真、ひたすら写真を取っていたので、合計5時間ぐらいかかったハイキングでした。
翌日はふくらはぎが痛くて、歩くのに苦労しました。だが悔い無し!
今日も読んでくれてありがとう。旅の達人の友人はところどころある景色をスコットランドっぽいなどと比喩していて、その景色がある方のハイキングコースに向かうアメリカンな方たちを「なんでせっかくスイスにいるのに、スコットランドの景色見に行くのかね?」とコメントしておりましたが、それはこのアメリカンな方たちはスコットランドに行ったことないからだと思います!
スコットランド、ハイランドの景色はそれはそれは素晴らしく、ある意味今回のスイスの旅で見た景色に似ているとも言えますが、ただね、「ここの素晴らしい景色で皆さまをお迎えしております!建物もカワイイでしょ。牛にもベルぶら下げているでしょ。どこを切り取ってもチロルチョコの表紙になるような景色を全力で楽しめ!」を主張する(私の心に聞こえてきた声です)スイスの景観に軍配が上がる気がします。
でもハイランドもハイランドで素晴らしいので景色ハンター(なにそれ?)でまだ行かれていない方はぜひ!
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