ガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)と あるパーティの花火

イギリスの話

「ガイ・フォークス・ナイト」(Guy Fawkes Night)、または「ボンファイヤー・ナイト」と言われるイギリスで花火が打ち上げられる日です。

ガイ・フォークス・ナイトの始まり

時は遡り400年前、なんやかんやあって、(ここら辺詳しくは各自調べてください。私も花火の日ぐらいしか認識していないので。ガイ・フォークス・ナイトといえばものすごく簡単に細かい説明が見つかります)国会議事堂の爆破未遂事件が11月5日、その時逮捕された現行犯の名前が、Guy Fawkes。

この爆破未遂事件の翌年からガイ・フォークスをかたどった藁人形を火炙りにして、花火を上げて国家平安を祈ると慣習が根付いたものらしいです。

藁人形を火炙りって、どこが国家平安?

11月5日に花火

実際にはその前の週から花火はあがり、もし11月5日が平日ならその前の週末、11月5日が週末ならその週末(土曜日でも日曜日でも)に各地でイベントが行われます。国家平安を祈るものではなく、花火をあげてみんなで楽しむイベントですね。ロンドンの南にある、Battersea Park Fireworksが大きなイベントでしょうか。有料で大人で12.30ポンドです。

有料ですが、きっとものすごい混雑だと思う。私はこういう混雑する場所へはあまり近づかないので(TDLは別、ものすごく下調べして出陣する)、行きませんが、ご近所でも気前よく花火をあげている人がいるので、まぁまぁ楽しめます。

11月に花火は理にかなっている

日本では夏の花火も、イギリスでは11月。イギリスの夏は夜10時頃まで薄明るく、11月になると冬時間になるので、5時には暗くなるのでちょうどいいです。

V for Vendettaのガイ・フォークス

イギリスのコミック作家、アラン・ムーア(とデビット・ロイド、この人はあまり知らない)の作品です。映画化もされ、私の好きなスティーブン・フライも出ています。独裁社会のアナーキストのVがガイ・フォークスの仮面を被っていたことで、現実社会でも、たまに反対デモなどをする時に真似をして同じような仮面をつけることがあります。

アラン・ムーア(ヴィジュが最高)はイギリスである一定以上の年齢の男性はだいたい読んだことのあるコミックの作者で、うちのダンナも憧れています。語りだすと長いので、アラン・ムーアって、などと聞いてしまうとアウトです。

11月5日以外に上がる花火

イギリスで花火を上げるのはだいたいこの時期なのですが、たまーに、まったく別の時期に花火を打ち上げている人たちもいます。

日本で、夏以外で花火であまり遊ぶ人がいないように、イギリスでもこの日以外花火で遊ぶ人たちはあまりいません。でもね、たまに聞こえるのです、花火を上げる音が。

これはあくまでも噂なのですが、この打ち上げ花火は、

さぁ、パーティーが始まる!みんなあつまれ〜!

の合図だということです。

なんのパーティ?

本当に噂だし、目撃情報も聞き伝わっているだけなのですが、どうやらクラックパーティーが行われているらしいです。

クラックって何よ?という方は、Google 先生に聞いてね!

その花火が上がる近所ではたまに、なにかのやり過ぎたゾンビーな人たちがウロウロしていたりしているみたい。なにか問題を起こすわけではないのですが、それでもいい気分もしないし、そういった場所に清潔を求める人たちはいないので、だんだん荒れ果ててきてゴミが散乱しているとか、ネガティブインパクトを引き起こされるので、もし近所で時期外れな花火を聞いたら要注意よ!

まぁ注意したところで何ができるわけでもないけどね。

ガイ・フォークスの花火は大体1週間ぐらい続く

11月5日を挟んで、あちこちで花火の打ち上げが続きます。この間、パーティー!を開催したい人たちはどうやって連絡しているのかなぁ?など、うちの窓から半分ぐらい見える花火を堪能しながら思ったりしています。

今日も読んでくれてありがとう!冬時間に突入したイギリスは暗い!ひたすら暗い!雨の日も続きます。これが春まで続くと思うとすでに気が滅入りますねぇ。でもクリスマスも近くなり、街のディスプレイが浮かれポンチになってくるので、それを見るのは楽しいです。

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